こんにちは、モモです
私の記憶にある
初めての迷いと決断
6歳の頃
父も母も居ない祖父母の家から、親戚の家に居場所を変える時、母の元へ行くか行かないかの決断
電話の向こうで母は言った
「お母さんのところへ来てもひとりぼっちやで」
親戚のところへ行く方が幸せなのか、ひとりぼっちでも母の元へ行く方が幸せなのか
6歳の子供が真剣に迷うはずもなく
母の元を選んだ
その決断が正解だったのかどうか…
ある意味正解で、ある意味間違えた決断だった
唯一の後悔は、3つ下の弟をおいてきたこと
このことは、何十年も私を苦しめる
中学生の迷いと決断
中学校を卒業すると同時に家を出るか出ないか
この決断には中学校に通いながら散々迷った
だから卒業する頃にはもう迷いは無くなっていた
なぜなら、義父とも実母とも上手くいってなかったから
決断を実行に移した当初は嬉しくて仕方なかった
けれど長い人生を振り返った時、この決断はすべきではなかったかもしれないと、大人になった私は思う
20歳の迷いと決断
暴力や浮気を繰り返す男との結婚
迷った
きっと離婚すると分かっていた
けれど私は結婚を決断した
この浮気男を、結婚という縄で縛りつけたかったのかもしれない
20歳の私の決断はどうかしていた
私の予感は結婚11ヶ月目に的中した
想像より相当早かった
私は妊娠10ヶ月目だった
男は臨月の私を置いて出て行った
この決断をしたのは私ではない
離婚届の記入を迫られたが私は決断出来なかった
こんな男でも、家族3人の暮らしを私は夢見ていた
けれど今までとは明らかに違う、殺意を感じるほどの暴力を振るわれ、私は男が気の毒になり離婚を決断した
子供を産んだ日からずっと子供と２人きりで生きてきた
生活は苦しかった
乳飲み子を抱えて、十分な収入を得られる仕事は見つけられなかった
それでもパートで頑張って、夜は子供を夜間保育に預け水商売をした
なんとか平和に暮らしていた
大災害に見舞われた
自宅は住めなくなった
幼いころから慣れ親しんだ街を出ていくかどうか
悩んだ
けれどあまり良い思い出のない街を、私は出ていく決断をした
新しい生活を始めよう
私のことを知らない町で、子供とふたりやり直そう
きっと明るい未来が待っている
ポジティブな決断だった
所詮23歳の、まだまだ未熟な人間の浅はかな決断だった
相変わらず子供は昼の保育園から夜の保育園へのハシゴの日々だった
小さな子供に保育園のハシゴをさせる決断は胸が痛んだ
けれど、そうしなければ生きていけなかった
友達もいない町で、幼い子供とふたりきり、私は孤独になり過ぎた
育った町が復興した
私は迷いなく、地元へ帰ってくることを決断した
隣の部屋が隙間から覗けるような古いアパートで暮らしていたが、全てが順調に回りだした
子供も小学校の高学年になり、私は自分の夢を持つようになった
この迷いにはワクワクした
妄想すると楽しくて仕方なかった
私は決断した
仕事を終えてから、週に2回だけネイリストの学校に通うことにした
今と違って高額な受講料だったが、ローンを組めば払える金額だった
小学生の子供を夜ひとりで留守番させることになるが、今更そんなことを気にする環境ではなかった
私が楽しそうにしている姿を子供も喜んで応援してくれていた
受講を終えて、私はネイルサロンで働きだした
30歳を超えて、やっと自分の為に生きてる気がした
子宮がんと診断された
発覚したのはかなり遅かった
腫瘍はすぐに手術できない大きさになっていた
迷うことなく入院の決断をさせられた
手術
32歳で子宮、卵巣を失い、辛い治療が続き小学生の子供に八つ当たりもした
迷っても選択肢が限られ始めた
術後の後遺症を抱え、決断できないことも増えてきた
それでも沢山の迷いと決断をしながら、沢山辛い思いをさせた子供も今は成人して家を出ている
子供も何かに迷い、決断をしたのだろう
結局私の迷った挙句の決断は、正解だったと言えるものはまだ無いように思う
6歳の時、違う決断をしていたら明らかに違う人生になっていた
けれどそれが幸せかは分からない
今もまた迷っている
術後の後遺症のせいで、もういい歳なのに定職に就けずパートで細々と生きている
最後の就職活動をするかしないか…
いつ決断できるのだろうか…
もう辛い道へ進む決断は終わりにしたい
そうはいっても、今の私はそれなりに幸せだ
人にもいつも楽しそうね、と言われる
ということは
私の数々の決断は間違っていなかったのか
最後に笑って死ねれば全てが報われる
みなさんも私も、Happyでありますように♡
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